美しい環礁の自然環境。しかしその海風からの塩分と強力な日射は、建築材に強いストレスを与えます。EINWOOD®は、木材プラスチック再生複合材の高い耐久性によりそのストレスに打ち勝ち、またメンテナンスの負担も軽減します。その上、再生材から成形され廃材も循環可能なため、熱帯林の破壊に関与しません。

名優マーロンブランド、その地球環境への思いを実現したホテル「ザ・ブランド」

南太平洋、タヒチの北33マイル(53km)にあるテティアロア環礁で、先進的なリゾートホテル「ザ・ブランド」の建設が進み、2014年開業しました。このリゾートはLEEDプラチナ認定基準に適合するように設計され、その建築材として日本のEINWOOD®が使用されています。技術が優れていること、そして何より環境に優しい製品であることがその採用の理由です。
テティアロア環礁は米国の俳優マーロン・ブランドが購入し、高級ホテルグループのパシフィック・ビーチコマーと協力し、その環礁のユニークな環境と素晴らしい生物多様性を保護し発展させるプロジェクトを実現したものです。
「ザ・ブランド」は、同氏自らの豊かな経験から得られたアイディアが基になっており、このプライベート・アイランドのビジターは、一切環境保護に悪影響を与えることなく、最高仕様のラグジュアリーホテルが満喫できます。太陽エネルギーとココナッツから抽出したバイオ燃料であるコプラ油を使用するばかりでなく、海水冷房技術(SWAC)も取り入れることにより、カーボンニュートラルかつエネルギー自給率100%の施設です。また、生物多様性研究センターが併設され、ビジターがテティアロアの考古学的遺産および文化遺産保護とその生物多様性について学び、研究成果を発表する機会を提供しています。

環境を保護し、大幅なコストカットも実現

環礁の自然環境は非常に美しいのですが、海風からの塩分と絶え間ない日射は、すべての使用建築材に強いストレスを与えます。しかし、EINWOOD®は木材プラスチック再生複合材の特性により、そのストレスに長期的に耐える高い耐久性を持ちます。また、その90%以上がリサイクル材であるため熱帯林の破壊に関与することなく環境を保護し、カーボンフットプリントにおいても優れます。しかしそれだけではありません。天然材と比較して、同等かそれよりも低いコストを実現したEINWOOD®は、薬剤塗布等のメンテナンスを毎年する必要がないにも関わらず耐久性には優れるなど、短期的にも長期的にも大幅なコストカットを可能とするのです。今までポリネシアのホテルでは、ポンツーンと歩道に熱帯広葉樹のメルバウ(コフ)を使用してきましたが、この慣習を覆す決断は、現地の生物多様性保護と天然資源の保存に貢献するとされています。

耐久性と機能と美観。まさに「木を超える木」

「ザ・ブランド」リゾートが本製品の採用を決断したことが、建設業界での材料選択の変貌のきっかけになるはずです。 単に環境に優しい製品のベンチマークになっただけでは、EINWOOD®にとっては満足ではありません。技術的にも天然木よりも優れている点が数多くあります。EINWOOD®がテティアロアと似ている緯度や条件の下で既に長年使用されていることから、その耐久性は実証済みです。DIN 51130規格の滑り抵抗では、滑る危険性が非常に低いことを示すR12評価を得ており、特に一般に公開される屋外エリアでの使用に最適な特性を備えています。
もうひとつの重要な点は、EINWOOD®の木材プラスチック再生複合材が美観的にも秀れていることです。見た目も手触りも天然材と非常に良く似ており、自然な無光沢の仕上がりが顧客満足度を押し上げています。

LEEDプラチナ認証

LEED(Leadership in Energy and Environment Design。エネルギーと環境設計におけるリーダーシップ)は建築の環境性能を評価するシステムです。米国非営利団体の米国グリーンビルディング協会(USGBC)が、「サスティナブルな敷地」、「水効率」、「エネルギーと大気」、「資材と資源」、「室内環境の品質」、「革新性とデザイン」の6つの項目を評価し、そのポイントに応じて標準、シルバー、ゴールド、プラチナの4つのランクに分けて認証します。 「ザ・ブランド」ではLEEDプラチナ認証を取得するために、建設装置と材料はすべて炭素排出率が低く、化石燃料への依存が低いLEED認証済みのものを使用しており、6,000㎡のポンツーン、デッキ、歩道の建設には、WPCコーポレーションとパートナーシップを締結しました。

海を臨むジャグジー横のデッキにEINWOODが採用されています。